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ドイツのリースリング飲み比べ
  トロッケンに続いてはハルプトロッケン、中辛口です。
フォルスター・シュティフト・リースリング・カビネット・ハルプトロッケン‘97 /ファルツ
 ¥2,700
温暖な気候のため、酸が柔らかく桃の様な甘くしっとりした香り、熟成によってオイリーな香りも出ています。ハルプトロッケンは残糖が10g~19gなので、トロッケンからみるとかなり飲
み口が丸く、飲み疲れることがありません。穏やかなワインです。

ドゥルバッハー・シュロスグロール・リースリング・シュぺトレーゼ・ハルプトロッケン‘94 /バーデン ¥3,400
ドイツ最南のバーデンのリースリングは、香ばしい麦わらや焼き栗の香りを持った濃厚で粘性のあるワインを生み出します。遅摘みのブドウで造るためアルコール度数の高い骨太のワインに仕上がります。熟成による旨みもたっぷりの濃いリースリング。

ウングシュタイナー・ヘレンベルグ・リースリング・シュぺトレーゼ・ハルプトロッケン‘97 /ファルツ ¥2,700
抜栓直後はミネラリーなニュアンスのクリーンなリースリング。その後パインの様な甘い香りが出始め、トロピカルな甘旨系の味わいがどんどん広がりはじめます。熟成香も出ており、多分残糖も多いのでしょう、色も濃いです。素直に美味しいワインです。


 
# by shimizu1021 | 2005-02-12 17:21 | 心に美味しいワイン
ドイツのリースリング飲み比べ
  ドイツのリースリングを飲み比べる会がありまして、寒い時期に寒い地方の酸の強いワインを飲もうと言う、季節はずれの物好きが集まりました。
 まずはモーゼル流域とラインガウのトロッケン(辛口)から。
モトリア・リースリング・トロッケン01 /モーゼル・ザール・ルーヴァー ¥2,500
中部モーゼルの特徴であるりんごの様な酸がシャープに出ているのですが、香りはとても甘く熟したりんごの蜜や桃を彷彿とさせ、また色も濃い黄金色をしています。ドイツワインとしてはアルコール度数も高く12°あります。もう少し旨みがあるとかなりイケてるのですが。

ザールブルガー・ラウシュ・リースリング・トロッケン99 /モーゼル・ザール・ルーヴァー ¥2,200
モーゼル上流のザールはグレープフルーツや夏みかんの苦味のある酸が特徴です。色は薄めで酸に厚みがあるせいか、ひりひりするほどの酸味は感じません。熟成に伴いリースリング特有のオイリーな香りがのぞいています。全体に乾いたような印象がありちょっと膨らみに欠けているようです。特徴を捉えにくいワインでした。

エストリッヒ・ドゥ-スベルク・リースリング・トロッケン01 /ラインガウ ¥3,000
前の2本と比べるとこれだけ香りの質が違います。果実の香りというより、穀物や鉱物(ミネラル)が香り、酸もとても線が太く旨みがのっており非常に丸いワインです。ただ旨みの割に香りが閉じているのかおとなし過ぎてちょっと物足りない。もう少し経つときっと変身するのでしょう。

# by shimizu1021 | 2005-02-09 16:56 | 心に美味しいワイン
摩訶不思議 アラン・ロベール(メニル・トラディション)
  そして真打登場
   アラン・ロベール メニル・トラディション‘86  ¥25,000
平均樹齢50年のブドウから造られ10年以上の熟成、すべて受注後デゴルジュマンするか、デゴルジュマン後2~4年の瓶熟後出荷、1979年以降の生産年は‘79‘82‘85‘86‘90のみ、‘79ヴィンテージの出荷は1999年。
 これはすごい!えっ、どう言うこと?!今までの‘86ヴィンテージクラスがあれ程、若すぎて厳しかったのでとても心配だったのですが、トラディションは確かに若く飲み頃にはまだ程遠いものの、へーゼルナッツ、シャンピニオン、キャラメルの甘く熟した香りが立ち上がり、酸もしっかりしていながら、柔らかな丸みを帯び始めています。この価格には正直言ってまだ値しませんが、この先化ける事は間違いないでしょう。ドキドキハラハラそしてワクワク、どう出るか予想の出来ないシャンパーニュなのでどの様な変化を遂げていくのか、楽しみでもありものすごく不安でもありです。
                                
                                LMS 福本
# by shimizu1021 | 2005-02-07 18:11 | 不思議チャン
摩訶不思議 アラン・ロベール(テート・ド・キュヴェ)
  アラン・ロベール メニル・レゼルヴ・テート・ド・キュヴェ‘86  ¥15,000
その収穫年の最上のシャンパーニュ、10年以上の熟成をさせたヴィンテージ物。受注後デゴルジュマン又は、デゴルジュマン後2~4年の瓶熟後出荷。今回のは‘86です。
これもかなり若く繊細です。粟や稗の様な穀物、シャンピニオンの香りに蜜の香りも覗いています。しっかりした酸と苦味が寿命の長さを物語っています。天然酵母のパンにも負けないパワーがあり、単体で飲むより料理と併せた方が底力を知る事が出来るようです。ただとにかく若い、とても今美味しい状態ではありません。すやすや眠っている赤ん坊を無理やり起こすようなもので、やはり寝起きが悪くいつまでもぐずっていてちょっと可哀想です。この価格に匹敵する味わいになるまでには、まだまだ年月が掛かりそうです。それにしても、テート・ド・キュヴェでこの若さです。更に上のクラスとなるメニル・トラディションは一体どうなの?
# by shimizu1021 | 2005-02-07 17:22 | 不思議チャン
摩訶不思議 アラン・ロベール(メニル・セレクション)
  次のアイテムは「メニル・セレクションNV」  ¥9,000
メニル産のシャルドネを使用し、平均樹齢は30年。エナメルコーティングしたタンクで発酵させ、10年熟成。すべて受注後デゴルジュマンするか、デゴルジュマン後2~4年の瓶熟後出荷。NVですが現行は‘86のワインがベースとなっています。上のクラスの「レゼルヴ」や「トラディション」で使用したワインの残りをデクラッセ(クラスを下げて)して混ぜて使います。
 とても透明感のあるはかないような色調、先程の「ブラン・ド・ブラン」のほうがずっと濃い金色でした。香りも繊細で全く印象が違います。酸がピチピチとシャープで今飲むのは、ちょっとかわいそ過ぎる感じです。‘91‘92がベースの「ブラン・ド・ブラン」があれだけ濃厚な仕上がりでよりパワーのある‘86が長寿とはいえ、これ程若いってどーゆーこと!?このクラスでこんなに若かったら、更に酒質が上がるクラスのものは今開けちゃいけないのかも?・・・・。参加したメンバーは勿論、今までに何度も飲んだ経験のある主催者の方も、初めて出会った味わいに仰天、どう判断すべきか思案に暮れていたのですが、恐らく初めの「ブラン・ド・ブラン」はドサージュ(補糖)をしていたのでは、そしてこの「メニル・セレクション」はドサージュなし、だとすると納得がいきます。それにしても驚きです、すっかり迷子状態の我々に、きちっと整理して枠にはめようよするのがそもそもの間違い。ワインは農産物なのだから、一括りに考えられる訳がない。とアラン・ロベールは諭すのでした。でもここから上のワインは一体どうなっているの・・・・・?
                                  つづく
# by shimizu1021 | 2005-01-28 17:34 | 不思議チャン
摩訶不思議 アラン・ロベール(ブラン・ド・ブラン)
  この日のアイテムは4種類、「ブラン・ド・ブラン・セレクションNV」「メニル・セレクションNV」「メニル・レゼルヴ・テート・ド・キュヴェ‘86」「メニル・トラディション‘86」順番にクラス、価格とも上がってゆくのですがこれが一筋縄ではいかない不思議チャンで・・・・・。
 「ブラン・ド・ブラン・セレクションNV」 ¥6,800
メニル以外の畑のシャルドネを使用し、エナメルコーティングしたタンクで発酵させ、その後10年の熟成を経てからデゴルジュマン(口抜き)を行ない出荷するか、物によっては更に2~4年瓶熟させて出荷することもあるシャンパーニュ。NVですが現行は‘91‘92のワインをベースに造られています。他のアイテムについても言えることなのですが、デゴルジュマンは、注文を受けてから行ないます。(Recemment Degorgement)
 アラン・ロベールの中ではかなりカジュアルなクラスなのですが、いきなりめちゃウマです。花梨や栗、糖蜜、クリームのような甘い香り、シャープな酸が隠れて柔らかな印象を与えています。旨みに程よい苦味も加わって、ブラン・ド・ブランとしてはちょっと濃すぎるかな、と言うくらいの凝縮感を持っています。これの前にウェルカムとして出された「クリュッグ・グランキュヴェNV」が、悲しくなるくらい以前の印象と違っていてその後で飲んだものですから、クリュッグ1本の値段で2本半も買えてしまうこのシャンパーニュに大感激、他のメンバーの評判もすこぶる良くランクアップしてゆく次のアイテムに、期待は高まってゆくのでした。
                                         つづく     
                                                  
                                    
# by shimizu1021 | 2005-01-28 16:41 | 不思議チャン
摩訶不思議 アラン・ロベール
  某ワインブティックが月一で行っているワイン会で、アラン・ロベールを特集するとの情報を入手、シャンパーニュの超有名な造り手だとは知っていても余りに情報が少なく、ブラン・ド・ブランである事以外、どんなシャンパーニュを造っているのか全然分かりません。興味津々で覗いてきました。
 コート・デ・ブランの中心地「ル・メニル」村の畑は、シャルドネの聖地、、コート・デ・ブラン内の繊細な造りのクラマン村、がっしりとしたアヴィーズとオジェの両村の、中間的な味わいを持つと言われています。同じメニル産の「サロン」やクリュッグの「クロ・デュ・メニル」がブラン・ド・ブランの最高峰に君臨していることからも、この「メニル」のシャルドネが、別格のものである事が推察されます。そのコート・デ・ブラン内に11haの畑を所有し、その内4haをメニル村に持つのが、アラン・ロベール、17世紀よりブドウの栽培を行ない、ブラン・ド・ブラン一筋に邁進している、孤高の完全主義者でその絶妙な酸と熟成を経た完璧なバランスは他の追随を許しません。もちろんレコルタン・マニピュラン(自社畑100%使用のシャンパーニュ)で年間生産量はわずか100,000本のメゾンです。分かり易くまとめたコメントを主催者から聞いて、ワイン会は始りました。
    
# by shimizu1021 | 2005-01-25 18:22
疲れた胃腸にナチュラル系 その2
  もう1本は、 Iris Rut-Rudel Lisson Les Echeiies
夫婦が肩を組んでブドウの樹の下で微笑んでいる、手描きのイラスト、手刷り、手貼りのエチケットがほのぼの感を誘います。自然派系にありがちなINAOの規格にあてはまらないアイテムなので、Vin de Table なのですが、エチケットに印字されているVin de Tableの、deとTableの間に手書きで、tres bonneと記してあるところが、いかにもで、自信の程と意志の強さをうかがわせます。マルベック主体のボトルを開けたのですが、残念ながらブショネで、メルロー・カベルネフランのボトルに変更。ビオビオした硫黄臭やメルカプタン系の尾篭な臭いがほとんどなく、緑茶と言うか抹茶のような、嫌味のない青い香りが印象的です。爽やかなグリーンではなく、こっくりした深みのある濃茶のイメージです。タンニンも柔らかく酸味も穏やかで、どこにもとんがりのない、かと言って物足りないわけではない、よく練り込まれた年輪すら感じさせる、ワビサビ系ちょっと苔っぽいワインです。良い意味で予想を裏切られました。
このワインには、ブータンノワールを合わせてみました。ブータンも予想を裏切り血生臭系ではなく、ナツメグやパプリカを効かせて風味豊かに焼き上げられ、ガルニの豚足とりんごのキャラメリゼにもほんのりシナモンが甘く香る、ブータンノワールとしては優しい、ちょっとハンバーグっぽい味わいなので、その懐かしいノスタルジックな感じがワインと料理の両方に共通していて中々趣深い相性です。明治の頃、畳の上に絨毯を敷き、その上に重厚なテーブルを置き、和服のお父さんを中心に家族がテーブルを囲んで洋食を食べている、そんな情景を想い起させるマリアージュなのでした。

                                    LMS 福本




   
# by shimizu1021 | 2005-01-15 18:29 | ワインに合うお料理
疲れた胃腸にナチュラル系
  ロワールと言えば、自然派ワインの宝庫と言っても過言でないほどで、この地のワインを味わって、自然派ワインの美味しさに目覚めた人も多いはずです。特にシュナンブランから造られる白ワインは、甘口辛口を越えた旨口で、鰹と昆布でしっかりひいただしを、葛でゆるりととじた様なニュアンスを感じます。のどをするりと通ってゆくのに、余韻はいつまでも続き、いつまでも続くのに決してくどくなく、知らない内に杯を重ねてしまいます。ワインを男性的、女性的と表現するならばこれらのワインは、とても中性的なものが多く、肉体的でなく精神的な印象をうけます。液体とも固体とも違う、味と香りを持つ空気のようです。今回のワインも正にそうで、同じだし系でも上品な透明感を味わえる一番だしタイプです。
  Domaine Jo Pithon Anjou Bianc Les Pepinieres`01
単体で飲むよりも、料理と合わせた方ががぜん力を発揮するワインで、ビストロで前菜の、フォアグラを包み込んだ鹿のテリーヌに合わせるワインを探していた時に、勧められたものだったのですが、最初の一口を含んだ時にあまりに繊細で、正直なところこれはフォアグラには可哀想と思っていました。ところが、いいんです。テリーヌ自体がとてもなめらかに仕上げられている事と、ソースに洋梨のピュレが添えられているのが何よりもポイントで、洋梨の柔らかな甘みと、ワインの滋味旨みがピターッと寄り添って、離れられないって感じです。味の質が似ているので、お互いの旨さが重なって、フォアグラにも負けないタッグを組むようでした。ただ飲み疲れないのですぐなくなってしまうんですよ。放っておくと倒れるまで飲み続けてしまいそうです。年末年始で痛めつけられた胃腸を、いたわる為に優しいワインにしたはずなのに、まったくもって意味無いじゃんでした。
   
                               LMS 福本
# by shimizu1021 | 2005-01-14 15:44 | ワインに合うお料理
ジビエにはこのワイン その4
  前回に続き、今回も料理はリエーブルのバロンティーヌ、そしてワインが・・・・
Ch.Ferriere`94   格付3級のボルドー村、1992年まではCh.Lascombesの所有で
、その後Ch.Haut-Bages-Liberalの手に委ねられるようになってから、グングン頭角を現して来つつある期待のシャトーです。オフヴィンテージのせいか、パワフルながら硬さが取れ始め、ワインだけで飲むとまだ強すぎるのですが、ジビエ位力のある料理と合わせると、ちょうど良い塩梅です。スパイシーで程良く効いたロースト香、完熟してドライフルーツへと移りつつある果実味、がっしりとしたタンニン、マルゴーのワインにしてはボリュームがありますが、ただ濃いでけでなく落ち着いた深みを持つワインです。ワインだけをひとくち飲んだ後に料理と一緒にもう一度含んでみると、両者の持つ個性が良い方に際立つのがわかります。リエーブルの強すぎる位の野生味をワインのスパイシーさとタンニンががっちりと受けとめ、まだ若いワインの酸味や雑味をリエーブルの旨みとフォアグラの甘さが、まぁるく包み込み、ずーっとこのまま口の中にとどめておきたい、飲み込むのが勿体ない、美味しすぎるパートナーシップなのです。皿とグラスが空になっても、次の日になっても余韻は続き、思い出してはニヤケてしまう、危ない人になる程のパワーを持った組み合わせでした。昔から脈々と受け継がれてきた組み合わせには、どの時代のどの国の人をも納得させるものがあるんですね。脱帽です。

                                 LMS 福本


# by shimizu1021 | 2004-12-30 18:46 | ワインに合うお料理
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